物事は、人を介して、介して、介していくほど
本質から外れ、伝わるべきものも薄まるのは、
致し方ないことである。
ただ、それ以上に厄介なことは、嘘、デマ、
捻じ曲げられて、物事を知らぬ者は、
そこで塀の向こう側に入ってしまう・・・
それが、人の上に立つ経営者だったとしたら・・・恐ろしい
誤解を恐れずに伝えれば、
「教養」というインプットされるものが、多くなればなるほど
アウトプットしたくなるのも、生き物の性質だ。
ただ、本当に教養を持つ者は、
「いざ、ここは!」とアウトプットしなければならぬケース以外では、
物静かに笑みを浮かべているものである。
私には、そういう大人経営者、凛とした経営者しか近くにはいない・・・・
僕たちは門戸を開く開けているものの、「自分がない経営者」は、
正しき変身のチャンスを逸し、遠ざかっていく。
これも、主宰としての私の人徳のなさであろうと反省することも少なくない。
【 忙中閑(ぼうちゅうかん)あり 】 は、
僕の好きな言葉である・・・
「忙しいなかにおいても、暇を敢えて確保し、満喫せよ」・・・
日頃の多忙から抜け出し、今までの1ケ月を振り返り、
明日からの1ケ月のことに思いを巡らせるために、
自分の専門以外のゲストの話に耳を傾ける・・・
まさしく経営者のための、
瞑想 妄想 空想
の異空間である。
教養の補充のコツは、次の3点である。
・ バランスよくあらゆる領域に触れること
・ 本物に触れること
・ 独りで行うこと
独りは、
辛い 寂しい 楽しくない
でも、 その流れる時間を愉しめる度量は、持ちたいものだ。
教養は、経営者にとって有り難い存在である。
黙って、貴方の器の大きさによって入れてくれるものが変幻自在に
形を変えてくれる相棒になり得る・・・
さあ、どこから始めようかな・・・