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「日本」が好きになれる人が増えれば嬉しい・・・

人生のレジリエンス若者学校02

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私は日本人である。

 

しかし、日本という国がどのような歴史をたどり、その中でどのような文化を築き、今、そして今後、日本人としてどうあるべきなのか、分からない。

 

今自分生きているのは、家族、地域、そして日本という環境があってこそ。

 

自分のアイデンティティやバックグラウンドといった環境をちゃんと理解し、そこに誇りを持つことで初めて未来を作れる。

 

そのため、日本という国や日本の精神文化を正しく理解するために「人生のレジリエンス―ジュニアスクール―(仮)」を組織する。

 

笹川良一という切り口から日本人の“武士道”について学びたい。


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人は、なぜ「成功」を求めるのか?


今、大人も子供も自分のやりたいことが分からない時代だ。

 

そして、子供からは親や学校に対する不満が溢れ、環境のせいにしているばかりで、自分の意志を持とうとしない。

 

自分で自分のキャリアを描けない、自律性の無い若者ばかりが増産されるのは、なぜだろうか?

 

また、大人も仕事や自分自身に誇りを持てず、子供の前で本当の意味で胸を張って堂々とできないのは、なぜなんだろうか?

 

人を育てるにあたり、心にゆとりが持てずに、子供の自律的な選択を支援できない親が多い。


そして、僕のように自分の頭の中で考えたことについて、「で、なんなの?」と次のアクションを問われると尻込みしてしまう。

 

頭で理解していることと、実際の行動の一貫性が伴わない。

 

これに対する自分の仮説(参考図書「人を伸ばす力」)を書きました。

 

現代人は、もはや「奴隷」?

 

幼い時期の子供は、内発的動機で行動できる。

 

あらゆるものに興味を持ち、いじくりまわす。

 

いじくりまわした結果はどうでも良くて、部屋が汚れようと気にもしない。

 

このいじくりまわす「過程」に意味がある。

 

しかし、年齢を重ね、言葉が理解できるようになると、「○○しなさい」、「○○してはいけません」と命令を受けるようになる。

 

さらに年齢を重ねると、綺麗に掃除をしたらお小遣いがもらえ、テストでいい点数を取れば「5」がもらえるようになる。

 

つまり、自分の行動に勝手に「価値」がつけられ、「価値」が低いとされる行動は避けるようになる。

 

言い換えると、自分の興味関心から発する内発的な行動から、他人や社会からの評価のためという外発的な行動に変わる。

 

すると、元々、その子にとってはその行為の「プロセス」に魅力があったのに、その魅力が「結果」に移るようになる。

 

このように、行為と結果とその社会的価値が否応なしに叩き込まれることで、親や社会の「奴隷」となり、親や社会の評価軸で行動するようになる。

 

そして、自ら環境を変えようという主体性や創造性が次第に弱くなってくる。

 

これが、「プログラミング」されている状態だ。

 

もはや、自分の価値観に他人や社会の「正解」が刷り込まれているので、「鎖」とも思わなくなる。

 

そうして育った人は、他人にも同じように統制的な態度をとるようになる。

 

余談だが、これは資本主義の社会システムの影響が大きいと言われている。

 

今の資本主義の下での競争社会では、勝者だけが評価されるので、2位であっても決勝戦で負ければ、敗者のように扱われる。

 

収入や名声がない人も同じように他人から評価され、自身も評価するようになる。

 

その人のプロセス、お金、社会的地位では測れない性質には、目を向けられないようになる。

 

若者が自律的でないのも、親が子供の自律性を支援できないのも、大人が胸を張れないのもそういうことだと思う。