政府の内閣官房に、「孤独・孤立支援室」なる
部署があることを知る者は、多くはない。
我が国における孤独・孤立の全体像を概括的に
把握するため、2021年12月~2022年1月に全
国調査を実施し、結果を2022年4月8日に公表し
ました。
調査によると、
孤独感が「しばしばある・常にある」との回答
が4.5%、「時々ある」が14.5%、「たまにあ
る」が17.4%、「ほとんどない」が38.9%、
「決してない」が23.7%という結果。
また、孤独感がある人の年齢層や性別などのほ
か、現在の孤独感に至る前に経験した出来事、
社会的孤立の状態などの全体的な傾向が明らか
になった。
そこでこの部署では、ソーシャルメディアの活
用、孤独・孤立の実態把握、孤独・孤立関係団
体の連携支援の3つのテーマに関するタスクフ
ォースを設置し、NPO等の支援団体、民間企
業、学識経験者、行政が一体となって取り組ん
でいる。
また、孤独・孤立対策に取り組むNPOへの緊
急支援策の取りまとめ、支援団体がより活動し
やすくなるような環境整備に、今後政府一体で
取り組んでいく。
こういう社会課題について、政府が取り組む時
代になったことは、やはり日本という国家とし
て成熟期の年齢に差し掛かっていることを考え
る。
とはいえ、人間は日々何らか選択し、自分の人
生を形成している。
行政などが支援することは決して悪いことでは
ないが、逆に人間をダメにしている、自分の頭
で考えて物事を決断していく力を奪っていって
いるのではないかと、私は思う。