「国境の長いトンネルを抜けると雪国であっ
た」という下りは、文学を読まない人間でも
耳にしたことがあるだろう。
世界に誇る名作文学『雪国』。
最近、NHKでこの名作をドラマ化されたものをたまたま見ていたが、最後は見入ってしまった。
昭和初期の豪雪地帯を舞台に描かれる文筆家と
芸者の恋。
川端作品は、かなり文学的センスが高くないと
行間に隠された真実、意味を汲み取ることは困
難であろう。
私もさすがに川端には、手が伸ばせていない。
だからこそ、今回のドラマは大変良き機会となった。特に芸者、こまこを演じる女優は、なか
なか良い。
また、終始、雪国の街でのロケもドラマでも意
外とお目見えすることはないので新鮮な心持ち
で見入ってしまった。
是非、このドラマで日本文学にも触れると良
いと思う。