39歳、本格的な「コンサルティング・ファーム」を、
ビジネスの実績を残してきた2人のエグゼクティブ・シニアと共に、
彼らの出資も受け、新会社を設立し代表取締役会長へ。
法人設立に伴い、エグゼクティブ・シニアらに示した私の唯一のルール・・・
「内輪もめは喧嘩両成敗、仲裁せず」。
コンサルティングは、「相談に乗る」という幅広い意味を持つが、
「クライアントの様々な経営上の課題を明らかにし、解決策を提案する人」という
定義があるらしい・・・
とは言え、その存在と役割は、「経営課題」という広大なテーマを扱っており、
商品が明確に形として残るものではないため、理解しにくい。
そのなかで、僕が大事にしていることがある。
「事実」と「論理」も定石として踏まえるが、
それ以上にそれらを超越した「直感的な感性」も
バランス良く取り入れたコンサルテーション。
主に、僕が関与する経営者はオーナー経営者である。
したがって、そのオーナーの動物的な直感も受け止める勇気と
寛容が求められていると考えているからだ・・・
そのなかでも、僕の提言をどうやってクライアントに納得をさせ、
具体的な変化をもたらすことができるか・・・
ここが、最もエネルギーを要する場面である・・・
だからこそ、僕はクライアントに対して、
意義ある提言を永続していくために・・・
常に社会の実相や大きな流れを俯瞰して押さえる「意識」と「習慣」を
「笹川流」で365日にわたり鍛え上げる。
我々のコンサルティング・ファームは、
経営戦略系コンサルを中心に、
あらゆる産業界をカバーした総合系コンサル包括した提言を、
オーナー経営者へ特化したスタイルで展開している。
これも、我々3人がそれぞれの個性、違いから繰り出される、
あらゆる切り口をクライアントへアプローチできる武器となっているようだ・・・
また、チーム編成も「トリオ」、「ペア」、「シングル」と
7パターンへのバリエーション展開を可能としていることもユニークな点であろう。
その甲斐あってか、設立当時よりクライアントも、総合建設業、就労支援事業、IT教
育事業など業種・業態も千差万別に広がっていく・・・
その後、医療法人、会計士グループ、地方都市を代表する地元企業といった経営者に、
マッチしたコンサルティング・ファームとしてカラーが次第に鮮明になっていったので
あった。