さらに、地方自治体の首長様より相談を受けるようにもなり始めたのも、
この頃からであった。
実は、あまりこのことは知られていないが、
「公営企業活動」の主催者は地方自治体であある。
そのなかで、競馬以外の3つの公営ギャンブルでは
我々親族は、公設民営という枠組のなかで、
長年にわたり全国自治体とのインフラを支えてきた
歴史がこの流れが生まれてきたと言っても過言ではない。
さて、自治体からは病院経営、公共施設の効果的活用方法、
第三セクターの設立、地域商社の設立、海外における高度人材の確保など・・・
先方より要望は色々と繰り出されてくるが、
我々実業の世界で生きている人間からは、
具体的正解に繋がらないことを理由に、
大幅に企画内容を変更して提案することが、
残念ながら殆どとなった。
また、ここも我々の特徴的なのは、
「法定人口20万人以下」の首長からの相談に絞っていることもあげられる。
それは決断が「早い」ということが、望ましいからだ・・・
この頃からの取り組みは、
いみじくものちの政府戦略「地方創生」へ我々の活動が、
後押しされるようになったのは、言うまでもない。
これ以外では、
外部の企業・専門コンサルタントのネットワークも急激に広がる・・・
我々の「コンサルティング・ファーム」としての存在感と役割も増した。
このネットワークを通し、新たなコンソーシアムが立ち上がっていった経験知は、
今後益々閉塞感漂う日本社会にあって、大変意義深いものとなるであろうと予感した。
ところで、僕が35歳から行う「エグゼクティブ・コーチング」の、
その後についても触れておこう。
長期複数年の契約継続されているクライアントには、
隔月の面談に契約変更してもらい、その空いたスペースに
僕の「新たな冒険」を入れることとした。
1つは、
今までエグゼクティブ・コーチングを経験したことがない、
女性経営者及びアンダー40の経営者に向けた取り組み。
ビジネスモデルありきで、
いつの間にか個人事業主から経営者になっちゃった人・・・
そんななかにも、「ちゃんとした経営者になるための型を身につけたい」と
真剣でひたむきな人間は、存在した。
また、若き頃に家庭の事情により勉学の機会を逸し、
いつの間に社会で働くようになった人間にも、
新しく、正しき光を当てることの意味は、小さくないと僕は考えた。
おこがましい表現ではあるが、
きちんとした経営者に必要な「本物の型」を「大人の務め」という
観点からも、この種の取り組む価値があると僕は判断した。
2つ目は、
オーナー系企業の役員就任など、
さらに踏み込んだ関与の在り方である。
経営者とのOneToOneの枠組みから、
実際企業内において「経営者の非言語化をどのように有効的に伝えていくのか」、
「ヒューマン・マネジメントを具体的にどのように実践していくか」など
テーマ設定は様々・・・
どちらにしても、
私のいくつもの能面をつけた活動軸にあるのは・・・
どんな時代にいくら変化しようが
「オーナー経営者・愛」と表現しても、大袈裟ではないと考える。