今から30年前・・・師匠58歳、僕22歳。
飯能ゴルフクラブの食堂で、名物のカレーライスを頬張りながら、
本当に数多くの原理原則の話を聞かせてもらった。
なかでも思い出深く、現在も私がこの極めて難解なテーマに挑んでいる
事柄を2つ記す。
『“姓”、“名”という2つの異なった能面をつけて、これからの長い、
長い経営者人生をどう送るのか・・・
ただ、それは君が棺桶に入るまで答えは決して出ないだろう。
でも、1つだけ言えることはある。
どうやってそこのバランスを保っていくのか・・・
そのためにも、自身の機嫌を上手に取ってやるかも、
人の上に立つ上で重要なことだろう。
残念ながら、経営者の友人も、君の将来の配偶者も、
君の真の理解者には決して成りえない。
ましてや、つまらぬ期待など毛頭持たないことだね。
それは、君自身がこれから大人の世界に入っていけば、
嫌というほど、痛いほど感じずにはいられなくなるはずだよ』。