経営者にとって、最も縁遠い存在・・・
それは、「アート」 とか 「芸術」という領域ではないだろうか?
そういう諸外国に比べて、
文化的側面が極めて欠落していた時代を超えて、
おそらくベンチャー系企業の史上初となる
コレクターとして綺羅星の如く登場してきた人間がいる。
それでも、経営者の世界からも色々人が、ネガティブな意見が聞こえてくる・・・
私は、そういう声には一切与しない・・・
理由は、簡単・・・
彼が果たした役割は、今まで誰もできなかったし、
してこなかったという意味においては、今まで経営者が見てきた世界とは、
一線を課す新しい視点を・・・
大かたの経営者は、
事業投資、株式投資、不動産、高級外車、飲み代 といった
パターン化した世界で金を回す・・・
文化的事業を起こす、既存の文化イベントに協賛したといった話は、
私は耳にすることは、決してない。
だから、いつまでも「ベンチャー企業」と蔑まされるのだ。
つまり、社歴が10年に達したり、社長が50歳にもなり、
売上も100億になっても誰からも尊敬されない・・・
いつまでたっても子供のままで、大人としての自覚とか、成熟さが出てこない。
ただ、1つだけ彼らが評価されたり賞賛の嵐を受けることがある。
それは「お金がある」・・・That Is It
政治家が選挙に落ちるのと同じで、
お金がなくなれば、誰も相手にしてくれない・・・
だから、必死に同じ所をくるくると走り回る如く、ハツカネズミのように
働くしか方法がない・・・
そういう点において、彼に対するモノの見方として、
2つある。
1つは、「ベンチャー企業」というムラ社会にいて、勇気をもって
誰もが決して真似ができない場所に「駒を張った」という称賛。
もう一つは、そもそも外からはベンチャー企業の類に分類されていたが、
実は、一匹狼でムラ社会に所属していなかったという興味・・・
どちらにしても、彼の果たした役割は、大人たちにも逆立ちができないような
芸当を成したことは、私は間違いないと思う。