とある女性と出会った。
何となく文学的素養がある女性に感じられたの
で、尋ねてみると、やはり、、、
大学の専攻は、文学部で日本文学とのこと。
そして鴎外を卒論にしたそうなあ。
その女性は、鴎外に対して個人的な思い入れが
ある出来事があったそうだ。
それは、学生の頃に授業で「高瀬舟」が取り上
げられた際、 兄が弟の自殺を手助けする描写
に、これまで感じたことのないリアリティのよ
うなものがあったそうだ。
そこで、このような文章を書くのはどんな人物
なのだろうと興味を持ったとのこと。
その後、鴎外の実体験であるとされている「舞
姫」 を読む。
そこにエリートで冷血な人間である印象を持
ち、なぜエリートであった彼が関わることのな
かった罪人をテーマに執筆したのか？
そして、「高瀬舟」 から感じた彼の人間味のよ
うなものは、どのよう背景で構築されたの かが
気になり作品を通して彼の思想を感じ取ろうと
思い、卒業論文のテーマとされたとのこと。
幼少期より英才教育を受け、 医師と作家という
人生を歩んできた人生経験の豊富さが、様々な
作品に反映されているので、是非お読みくださ
いと言ってくれたのだった。
「文学」は、大事。
それも名作は国内外問わず素晴らしい世界観が
描かれている。
私も官能小説を読むのも好きなので、いっちょ
鴎外先生に対峙してみようか？
