博多を訪れるたびに、益々アジアとの交流拠点
として街や空気感が変化していることを感じず
にはおられない。
そういう滞在中に必ず訪れる場所が、ある。
それが福岡アジア美術館だ。
恐らく、アジアの近現代美術作品を系統的に収
集し展示する国内唯一の美術館だろう。
訪問当初は、国内では滅多に目にすることがな
いアジア独特の作品群に違和感?のような感覚
は起きた。
ただ、見続けていくと次第に「東洋」の意味が
わかるようになってきた。
西洋美術の模倣ではない、伝統の繰り返しでも
ない、1カ所に止まらない東洋を生きる作家が
私の固定観念を見事に氷解してくれる。
恐らく、それを期待して私は、「彼ら」に会い
にいくのだろう。
なかでも、私が可能な限り滞留するのが、「ア
ートカフェ」を含むオープンスペース。
利用時間も19:30(金曜・土曜は20:00)とかな
り遅くまでやっているので有難い。
国内外のアジア・アート・旅に関する1 万冊の
書籍が、私の知的好奇心を刺激してくれる稀有
な存在だ。
是非、広範で質の高いアジアの近現代美術作品
は、そうそう国内のみならず海外においても目
にすることができないはずなので、立ち寄ると
良いと思う。