当時、子供が教養に触れる機会は、まずなかったはずだ・・・
そのなかで、小学生の写生会の経験は、後々ボクが大人になって、
都内の「ある街」で社会人生活を始動するにあたり、爆発するのであった。
さて、写生会の経験は、誰にでもあるはず・・・
ただ、ボクにとつて写生会は、遠足であり、絵を描く時間には決してならなかった
ことだけは、間違いない。
というのも、「風景や木、人間など、とにかく本当に下手くそで、絵心という感性が
持ちえなかった」とボク自身がそう思うのだから、しょうがないのだった・・・
それも写生会が終わってしまえば、そういう劣等感のような気持ちも
いつの間にか子供ですから、どこかへ消え去っていた・・・・
しかしながら、このどこか「ひっかかる気持ち」は、私のインサイドの奥底に
10数年近く潜水していった。