今振り返れば、「教養」の世界にボクの童貞を捧げたのが、
kabukiであったと思う・・・
現在、各方面で活躍中の市川猿之助さんの先代にあたる人物の時代だ・・・
当時のことを今だから思いつくことを、いくつか記す・・・
「大人の世界に、たった一人・・・子供のボクがいて、何とも大人の仲間入りを
した心持ちとなった」
「母親という大人が、子供のボクが興味もなかったkabukiの世界へ
いざなってくれた」
「美しいもの、格好が良いものといった、一流の人間が演じる本物に触れた」
なかでも、少々料金高めの「桟敷席」を母にねだり、一度だけその特等席から
kabukiを堪能したことを、その場所に座らなければ観えぬ景色が、
今でもボクのインサイドには宝物として残っている・・・
残念ながら、著書「笹川流」は、父がボクを「男の子からいっぱしの男にするための
物語なので、さほど大きく誌面を割いていないが、「教養」ということについては、
あらゆるシーンで登場してくる・・・
ただ唯一、父がボクにもたらしてくれたのは、以前ブログで紹介しているので、
参考までに・・・