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「日本」が好きになれる人が増えれば嬉しい・・・

社会へ出て早28年(その10)

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さて、

私が入社した際に、先代が私に宣言した通り・・・

当時の日本社会では年齢からすれば、大変若い

30歳で僕は社長に就任した。 

 

先代は会長、相談役にも残らず、

その日から一度も顔を見せなくなった。

 

私も「社長」という立場になって、

初めて見える景色をじりじりと感じることになるのであった。

 

それまでは、講演会・勉強会にも積極的に出席し、

視野狭窄にならぬように「間」を取っていた僕であったが・・・

 

始発で出社し、終電がなくなるまで週末も関係なく、

毎日のように働く日々・・・

仕舞には、寝袋を持ち込み社長室に寝泊まりを始め、

家にも帰らなくなった。

このように、この機を境に外部との交流を一切断ち、

社業に注力するようになった。 

 

こういう良くない環境を作っていった原因の一つは、

同世代の友人が、誰一人いなかったこともあげられる。

 

また、特定の先輩経営者に教えを請うたり、

一対一でのお付き合いをする相手もいなかったこともあるだろう。

 

誰に頼ることなく、天涯孤独のようなゾーンに

迷い込んでいくことになったのであった。

 

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