今回文化芸術との触れ合いが、ストレス軽減に与える影響について、私は調べてみた。
英国で実施された「社会生活と健康の関係」の調査で、美術館・コンサートに行くといった「芸術的活動」に接する機会が多い人間ほど、うつ症状、視聴覚障害、慢性疾患の死亡リスクの低減効果が維持されると報告されている。
研究者によると「芸術に触れることで、ストレス解消、創造性を育み、様々な不都合にも柔軟に対応できるのでは」との見方を示している。
また、慶応大学「感性科学に関する研究」では、美術館でのアート鑑賞は、鑑賞前に比較して血圧、心拍数を低下させることができるようだ。
また、血圧低下には、近代アートよりも、肖像画・風景画といった具象画が効果的のようだ。
これは、私も実感することだが、美術館の静かな雰囲気のなかで作品の鑑賞をしていることに、明確にリラックスしている感覚を覚える。特に男性の場合は、美術館を訪問することで、ストレスに関わるホルモンが減るという研究報告もあるので、興味ある人は調べてみるのも良いだろう。