第二幕第六場:大政翼賛会
良一は、陸軍への寄付への感謝状贈呈という理
良一は、東條と対立し、日米開戦を回避すべき
とする山本五十六を支持していたが、東條を支
援する大政翼賛会が国会議員の大半を占めるに
至って、遂に日米は開戦してしまった。
そんな時、大政翼賛会の独裁に反対する国会議
出馬するよう要請しに来て、良一は国家存続の
危機と考え、従来のポリシーを曲げて大阪選挙
区から出馬し、あらゆる選挙妨害に遭いながら
も当選して衆議院議員となった。
その頃、康成は反戦の信念から、軍からの原稿
依頼を断っていたが、やがて敗れるであろう戦
争の記録を後世に残すため、海軍の報道班記録
員になり、特攻隊基地などを取材していた。