もう一つは、第二次世界大戦に協力したマスコ
ミ、知識人が自らの罪が露呈しないように良一
のような天皇制を堅持する代表的日本人を徹底
的に叩く。
るようにアジア各国にも発信していったことは
周知の事実である。
しかしながら、良一は純真無垢な子供が、将来
日本批判をする国民にならぬように日教組、朝
日新聞だけは、徹底的に戦う。
そして、良一自らもTVコマーショルに出演
し、「戸締まり用心、火の用心」、「一日一
善」、「お父さんお母さんを大切にしよう」と
日本人として大切にしてもらいたい教えをお茶
の間の子どもたちに良一は、問い続けた。
このような要因が複雑に交差しながら、良一に
はマスコミから様々なレッテルが貼られてい
く。
ただ、そんな数多の雑音すら良一にも、一切沈
黙を通す。これが、「笹川良一」という人物の
不気味さをより増長させ、日本においては得体
の知り得ぬ人物像としたイメージと仕立て上げ
られていくこととなる。