あの吉原にある、遊郭専門書店「カストリ書
房」。
1958年売春防止法完全施行から、次々に姿
を消していく遊郭、赤線街。戦前は550カ
所、戦後には新たに1700カ所できた遊郭。
私も一度お邪魔したことがある専門本屋であ
る。
実はこの店を訪れるのは、7割が女性客で、2
0代後半から30代前半が中心のようだ。
その背景には、性に対してオープンになってき
ているというのが大きいと見られている。
つまり、女性が性について語るのはタブーとい
う考え方が古くなり、遊郭などに興味を持つ女
性も増えたのではないかと言われている。
また、水商売に対してさげすむような価値観が
薄れてきていることにも関係しているとも見え
る。
これは、私が日本初の春画を見に行った時にも
同じ感覚を受けたものに似ている。
来場者の8割が女性だったなあ。