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「日本」が好きになれる人が増えれば嬉しい・・・

女大学

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かれこれ3年前から古文書の講座を受講し

続けている。

 

そのなかで、江戸時代中期以降広く普及した

女子教訓書「女大学」という書物に出会った。

 

内容は、「女子教育の在り方」、「婦人の在り

方」について書かれている。

それも実に普遍的な内容ばかりで驚かされる。

 

ただ、どうして江戸時代にわざわざこんなこと

を認める必要があったのか?

もしかしたら、この時代は女性が想像以上に不

実だったのか?とも見て取れないこともない。

 

さあ、あなたはどう思う?

 

 

(一) 女子は成長して、嫁に入り、夫と親に仕

えるのであるから幼少のころから過保護にして

はならない。

(二) 容姿よりも心根の善良なことが肝要で、

従順で貞節そして情け深くしとやかなのがよ

い。
(三) 女子は日常生活全般なに亘り、男女の別

をきちんとしなければならぬ、幼少といえども

混浴などもってのほか。

(四) 七去の法。

(淫乱・嫉妬・不妊・舅に従順でない・家族に

うつる病・多弁・盗癖のある嫁は離縁されるべ

き)

(五) 嫁いだら夫の両親を実の親以上に大切に

せよ。
(六) 妻は夫を主君として仕えよ。

(七) 夫兄弟や親戚を敬愛せよ。

(八) 夫に対して嫉妬心を抱くな、感情的にな

らず冷静に話し合うこと。
(九) 無駄話はするな。

人の悪口、他人の悪評を伝えるな、気をつけな

いと家族、親類の不和を招く元になる。

(一〇)婦人は勤勉でなければならぬ。

歌舞伎や、神社仏閣等人の多く集まる場所に行

くのは四十歳未満の婦人は好ましくない。
(一一)神仏に頼って祈りすぎてもいけない。

人事を尽くせ。
(一二)万事倹約を旨とせよ。

(一三)主婦がまだ若い場合は、みだりに若い男

に近づいてはならない。たとえ夫の親戚や下男

であっても。
(一四)衣服はあまり目立たず、分相応に、清潔

を保つこと。
(一五)夫方の付き合いを重視せよ。自分の親へ

の勤めを果たすときでも夫の許しを得ることが

肝要である。
(一六)みだりに他人の家へ出入りするな、普段

は使いをやるのがよい。
(一七)召使を置く場合でも、任せきりでなく、

自分の労苦をいとわずやるのが、婦人のつとめ

である。
(一八)おしゃべりな下女は解雇し、しつけはき

ちんとし、褒美をやるときは、けちけちしない

で与えよ。
(一九)主婦の心の持ち方をのべている。従順で

あれ・怒り恨むことなかれ・人の悪口をいう

な・ねたむ・思慮浅くするな。