彼がGHQのトップでなくて、他の人物が就任
していれば、いま私が生きている日本の姿は1
80度違うものになっていたはずだ。
奇跡としか、言えないと想像することができる
のは、ある程度総合的視点に立ち、本質的な意
味を捉えることができないと困難であろう。
1、マッカーサーの父から日本人、日本のこと
をある程度正確に理解していた。
↓
これが極めて重要なポイントだろう。
ただの植民地執行責任者であれば、その国の事
情、国柄、国体の在り方など考慮せず、粛々と
本国の意向通りに推進していくだけだ。
2、GHQ本部にいた、生粋の軍人と復興実務
者の民間人を総合的にコントロールしながら運
営を行った。
3、ソ連に対してのキッパリとした考え方をも
とに日本に手出しをさせぬ、決断力があった。
特にソ連については極めて重要なので記載
をしておく。
↓
占領部隊にソ連が北海道へ兵力を進駐すること
が度々あった。
マッカーサーはその申し出に直ちに拒否したと
いう。
東ヨーロッパの国々では、ソ連はまず軍隊を入
れる。その後に、クーデターを起こしていく。
また、鎮圧するためという大義名分を掲げて軍
隊が入れてくる。
最後になるが、
日本サイドにも、GHQと絶妙なコンビネーシ
ョンを発揮できた人物が、いたことも日本にと
って幸運以外に言葉が見つからないことも付け
加えておきたい。