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「日本」が好きになれる人が増えれば嬉しい・・・

07聴く存在

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次に、35歳から始めた経営者との1on1の対話

形式も更に発展し、該当企業の取締役会長、社

外役員など組織内部へ一歩踏み込んだ役割を求められることが増えてきた。

 

意外にも非上場で、ある程度の組織体に成長

しても、特にオーナーと役員らの「暗黙の了

解」で役員会も議事録も実質存在しない

企業も未だ多い。そういう社風が幅を利かせ、

組織全体がオーナー依存に陥り、事業成長への

障害になっていることが少なくない。

 

そのためには、オーナーと対等な立場で、建設

的な対話相手となる人間が必須となる。

実のところ、そういう人物は不在であり、オー

ナーも改革を自ら起こしていくには、現状いる

幹部との馴れ合い、やりやすさもあってか、自

ら新しい組織体への変身に苦慮している。

 

そこに私のようなオーナーとは違った「決断も答えも教えず、問い」を投げかけ、自ら考え動

くコミュニケーションを通じて新しい社風に変

えていく役目がどうしても求められるようだ。

 

さて、日本では大企業がコンプライアンス

観点から「社外取締役」の設置義務が始まって

いるが、海外ではCEO就任するとCEO専用の

「エグゼクティブ•コーチ」が自動的につくこと

を知っているオーナー経営者には多くない。

 

このコーチには、CEOとして頭や心の中で

考えていること、悩んでいることを守秘義務

担保され、ざっくばらんに安心して対話相手と

してCEOが求められれば、個人的な助言も得る

ことができるのだ。

 

そのコーチには、経営者の経験がある人間が

就任することも多く、私の個人的な歩みにも

いささか関係するようである。

 

私は幼き頃より、独特的な帝王学のような薫陶を父から受けながら育った。

トップの振る舞い、言動行動のあり方、孤独と

の付き合い方などおおむね後継者として実社会

に出ていく前には座学は終えていた。

経営者である父のもとで修行し、30歳には社長

交代。トップの本当の苦悩というものも経験してきたており、失敗もしてきている。

 

大事なことは、どうやれば経営者として上手く

いくかも大事であるが、何をすれば失敗するか

を対話を通して経営者にさりげなく伝えていく

ことも意外と大事であろう。

 

最後になるが、

最近では、笹川流のこの対話スキルを真剣に学

びたい人間への特別レッスンも始動した。

ズバリ、「経営者の話を聴くレッスン」。

共に経営者の考えていることをいかに形として

作り上げるかの伴走者のような役目をどうした

らなれるのか?このコンサルタントとは違った

醍醐味を味わえるような人間が誕生するために

も今後後進育成にも力をいれていきたい。