そこで、社会実験を始めたのだった。
今まで御話する機会がなかった
法人会、商工会議所、JCといった
各経済団体にての講師を務めること。
その場合私から出した唯一の条件は、
所属会員以外への告知は禁止。
理由は、、、、
各方面から色々と問い合わせが
来ることは予想していたので、
彼らがこの手の研修事業に招聘する
講師と呼ばれる研修屋さんと私が行う
スタイルが一致しないこと。
つまり、従来の研修屋さんのやり方が、
如何に一方的な研修スタイルであり、
特に新しき時代、社会を考え実践する上で
ワンパターンな研修であることに主催者が気がついてしまうこと。
どの業種にも、いまだそういう手法で研修屋さんを続けている人は少なくないことを、講演会の主催者は知っておくと良いだろう。
さて、そこで私の研修スタイルは、
原則出席者に名簿からアットランダムに
満遍なく指名し、「問う」ことである。
ここで、「聴く存在」に徹しながら、
今まで誰にも見つけられることがなかった
各々がインサイドに秘めているものを
掬い上げるのが、私にしかできないのなか?
その甲斐もあってか、
「問い」の連発にふだん経営者が使っていない脳ミソをフル活用してもらうので、受講前と顔つきがガラッと良い顔に変身し、二次会では
皆さん酔っ払いますね。
そう私の仕事は、、、、
「話を聴く」、
「相手に問う存在」。
あまりにもシンプルで
拍子抜けする人も少なくないだろう。
でも、人の話を
「聞く」、「聴く」、「訊く」
又は
「会話」、「対話」によって
はたまた
「一般人」、「経営者」、
「専門家」、「政治家」、
「異国人」
など実はあらゆるカテゴリーが存在し、
求められる資質に差異があることを
知らない人は、実は多い。
それが証拠に、、、
「話し方教室」はあまた世間に存在するが
「聞き方教室」は殆どない。
ここに、多くの人間にとって「聴く」ことに
対する不思議な世界がここに間違いなく存在
するが、気づいている人は、殆どいない。