というのも以前、知人の勧めで、男性向け着付講座へ二度参加したことがあった。
この世界は、婚礼の正装をできるために師範取得している人は、ほぼ100%が
「女性着付師」。
つまり、黙って立ったまま僕が着付をされる場合は、最適であろう。
しかしながら、「どうやったら、男性が短い時間で、簡単にすぐに着れるように
なるか」という視点だと、正直なところ、「どうかな?」と感じてしまうやり取りが、
彼女たちとのあいだで頻繁に起こったのであった。
考えてみれば、これはしょうがないこと・・・
着付師の役目は、婚礼、成人式など「相手の意思に関係なく、着物をきちんと着させること」。
当然、「自分で着物を着れるように教える」ことは、また違ったセンスが求められるので致し方ない。
そういうこともあってか、着物を自信を持って自分の力で着れるレベルに至らなかったのであった。