私の着物姿も日常的に社会へ認知されるにしたがい、
「実は、着物を着ることは、意外に簡単なのではないか」と
考え出す男たちが増えてきたようだ。
その証拠に、最近周囲の経営者が、
「着物を自分で着れるようになりたいから、
教えてもらいたい」という声が、増えてきた。
これは私にとって、私が着物を着る本当の目的
(日本の経営者が、気軽に着物を着る人を増やす)に、
やっと成果が出たのかもしれない。
実のところ、経営者に対しては奥さんの手を借りずに
必要最低限のテクニックで、3分で着物を着る方法を
3年前から指導料を受け取って教えていた。
でも、私自身は着付けの学校にも通ったこともなければ、
もちろん師範を保有しているわけではない。
だから、看板を出さずに「モグリ」で笹川流で着付けを
教えていたことになる。
そんな私が、昨年11月より
「TheTokyoKimonoMan」と題して、
モデルを務めることになった。
今回はさすがに、プロのカメラマンによる撮影なので、
「着付師に依頼する?」と自問自答した。
答えは、日常通りの「笹川流の着付け」で臨むことにしたのであった。