必ず新書が出ると読むようにしている筆者が
いる。その1人が寺島さんだ。
同氏の著書名は、表面的というよりも本質的な
部分を描かれているので歴史が苦手な人には、
ハードルは高いだろう。
ただ、慣れてしまうとレイヤーが地層のように
積み上げられていくので、いつの時代になって
も迷うことはなくなる。
ロシアのウクライナ侵攻、米国のトランプ現
象、激変の世界をネットワーク論から見通す
ユダヤ人が大切にする価値観は高付加価値主義
とグローバリズム。
21世紀は、産業資本主義から情報を基軸とする
金融資本主義、DX技術の進歩によるデジタル資
本主義に分裂しようとしている。
いわば、ユダヤ的思考様式や価値観が世界の
潮流となりつつあることだ。
国際ビジネスの現場で、寺島さんの眼で見てき
た事実と、世界史的視野からユダヤ・ネットワ
ークを立体視し、世界経済の深層に光を当てて
いる。
ユダヤ人への基本考察
ユダヤを考える知のプラットフォーム
ユダヤ人との出会いと衝撃的体験
スト、そして日本との微妙な関係
ェリーナ二世の定めた居住区
21世紀のイスラエル――したたかな同盟国とし
て、技術先進国として
「ユダヤ化」する世界