本日は、「立皇嗣の礼」が行われる。
秋篠宮様が皇位継承順位第1位となったことを国内外に宣言する国の儀式である。上皇さまの退位に伴い、憲政史上初めて執り行われる。
前例のない儀式のため、宮内庁は、現天皇陛下が皇太子になる時に行われた平成の「立太子の礼」(1991年)を参考にした。
平安時代に儀式の内容が知られるようになったとされ、
一時期の中断をはさんで続けられてきたもので、今回はこれをほぼ踏襲した。
皇居・宮殿で最も格式の高い「正殿・松の間」で、
天皇陛下が秋篠宮さまの皇嗣の地位を宣言した後、秋篠宮さまが決意を述べる。
天皇陛下は、天皇のみが着る束帯「黄櫨(こうろ)染御袍(ぜんのごほう)」
秋篠宮さまは、赤みのある黄色の「黄丹袍(おうにのほう)」と呼ばれる束帯姿。
招待者は当初、国内外約350人の予定だったが、約50人規模に縮小された。
内閣総理大臣のほか「三権の長」らで、国外からは外交団長のみが招待された。
もう一つの儀式が「朝見の儀」である。
立皇嗣宣明の儀を終えた秋篠宮さまが、初めて天皇陛下に会う儀式。
秋篠宮さまが謝恩の辞を述べた後、天皇、皇后両陛下が祝いの言葉を伝え、
贈り物を渡す。平成は、燕尾(えんび)服とモーニングコートの服地が贈られた。
天皇陛下が、代々天皇家に伝わる守り刀「壺切御剣(つぼきりぎょけん)」を
秋篠宮さまに授ける儀式もある。
壺切御剣は、平安時代前期9世紀後半、関白藤原基経から宇多天皇に献上後、
祝宴「宮中饗宴(きょうえん)の儀」は取りやめる。
最後に、秋篠宮さまのお人柄を知ってもらうために、
2019年「秋篠宮さまの誕生日に際しての会見」を記す・・・