さて、パーティー当日・・・
ホテルの部屋で待っていると、着付けのできる女性がやってきたのであった。
彼女は、現地のメルセデス・ベンツで働くOLさんであることを、自己紹介がてら話してくれた。
女性は大層緊張しながらも、「私は数年合気道をマカオでもやっており、一年に一回は師匠がいる新潟にも出かけています。だから、着物を着せることができます」と・・・
この事実をパーティー当日に知った僕は、
「ああ、どうしよう・・・」と心中考えたのでした。
というのも、武道の胴着と着物は、全く違うものだからだ。
でも、ジタバタしてもしょうがないと諦めた僕は、彼女の着付けに成すがままに従うことしたのでした。
ただ、彼女の着付けに要する時間も5分程度で大変早く、その着物姿を鏡でも確認しても全く遜色がないことに安堵したのであった。