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三内丸山縄文の会へ

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 “縄文ロマンに魅せられて”

 一般社団法人笹川経済支援機構

 理事長 笹川能孝

 

 私が、当会のことを知るきっかけを与えてくださったのは、理事長を務めておられる遠藤さんでした。同氏は、経済同友会などをはじめとする数々の要職を務めていましたが、会合でのスピーチでは、必ず当会のことをお話されていました。度々その機会に触れるにしたがい、私もいつしか当会の存在に強い興味が湧いてくるようになりました。

 

ほどなくして、当会員に加えて頂き、東京での勉強会に足を運び、少しずつ「縄文」という新しい引き出しが私の中に芽生えてきました。そのうち、関連書籍を買い求め、私なりの「縄文のナゾ解きゲーム」が始まるのでした。

 

また同時進行で出張の合間をぬって、“三内丸山”をはじめとする多くの史跡を訪れる愉しみを作っていきました。このようにライフワークの域に到達していきますと、やっと私の言葉で人様に「縄文」についてお話ができるようになったのでした。

 

さて、平成十五年八月八日に、当会は次の目的を掲げて設立されました。【国内外の縄文に関心のある方々に対して、三内丸山遺跡および国内の縄文遺跡に関する情報を発信することにより、縄文の文化・文明としての国際的認知をめざすとともに、縄文遺跡各地のネットワーク化、交流の活発化、地域活性化および、地域文化振興を図る事業を通じて、地域を越え広く縄文を研究する縄文センターの創生に関する普及啓発と、社会全体の利益に寄与することを目的とする】

 

当会関係者によるたゆまない活動の甲斐もあり、今年令和三年七月二十七日「北海道・北東北の縄文遺跡群」が悲願の世界文化遺産登録に決定されました。今後、メディア、観光分野において国内にとどまらず、海外に対して広く伝播されていくことを期待したいものです。

と同時に、当会が「草の根的運動体」として長年活動されてきた存在として、新たな役割を担っていくことが求められるような気がしてなりません。

 

日本にとって冠たる皇室制度に退けを取らぬ、「縄文遺跡群」。世界の歴史文明上において、単に遺産として奉るだけではなく、我々現代人が正しく育んでいかなければならないと思います。世界に誇る聖地として、ソフトコンテンツを含めていかに昇華させていくのか。私も会員の枠を超え、設立以来関与された方々の深き想いを決して風化させずに、次世代に生きる日本人としてバトンを継承していきたいと思います。