人類みな兄弟姉妹.com

「日本」が好きになれる人が増えれば嬉しい・・・

国立劇場 建て替え

f:id:jmk2020:20221102173709j:image

来年10月からの取り壊しが決まった

国立劇場

2029年、劇場、ホテル、レストランが

入る新しき施設に生まれ変わる。

 

1966年の開場から55年が経過し、

老朽化が進んでいたが、抜本的な建て替えを

選んだ背景には「伝統芸能離れ」への危機感が

あるようだ。

 

国立劇場は歌舞伎、文楽、日本舞踊のほか、

雅楽や仏教声楽「声明」といった商業劇場では

企画が難しいジャンルを含めたものを通年制作

し公演をする。

 

学生、外国人向けに解説付きの入門公演を行う

など、幅広い人らが伝統芸能に接する機会を

提供している。

すでに、100回目となる歌舞伎鑑賞教室と

して上演され、多くの学生が鑑賞に訪れる。

 

その一方で、娯楽の多様化などで伝統芸能

鑑賞者や技芸の担い手は減少傾向にある。

観客の高齢化も進み、新たなファンの開拓が

課題だ。

 

すでに今年9月から「初代国立劇場さよなら

公演」を開始し、様々な記念事業も行われて

いる。

 

再開場する国立劇場は、運営面でも民間の

ノウハウを取り入れるようだ。

購入者しか場内に入れない現在の仕組みを

改め、誰でも出入りできる「グランドロビー」

の新設。

インバウンド需要を見据え、皇居や官公庁に

接する周辺環境や景観にも配慮しながら、国際

的な文化観光拠点を目指す。

 

とは言え、古き良きものが消えゆく世知がない

現代。

今のうちに、たっぷりと歴史的建造物の香りを

私は十分に味合うために、国立劇場通いが、

来年にかけてだいぶ増えることだろう。