〜だがそれがいい!!その傷がいい!!これこそ生涯をかけ殿を守り通した、忠義の甲冑ではござらんか【花の慶次】
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私が好きな漫画に【花の慶次】がある。
私が初めて笹川に会った第一印象は、「前田慶次(花の慶次・主人公)」であった。
穏やかな佇まいの中に見える武士のような強さ、会話から感じ取れる文化・芸術に対する造詣の深さ。
出会った記念にこの漫画を贈らせてもらった。
笹川からは「漫画の全巻を贈られることも生まれて初めてだったが、とても人間的魅力あふれる人物だったよ。これから僕も慶次に負けずにあらゆるシーンで傾奇(かぶく)いてみせるから、楽しみにしていて」と言葉をかけられ、不思議な縁がいつの間にか始まったのであった。
さて、本プロジェクトを思い立ったキッカケは、昨年3月のこと。
とある会合の控室において、私がゲストスピーカーに招聘した高尾和行氏(ビーチバレー)と日下部基栄女史(柔道)らオリンピアンが笹川と会話を交わしている様子をたまたま耳にした時であった。
笹川から繰り出される数々の質問とその切り口は大変愉快で、控室が大いに盛り上がった光景は、今でも私の記憶に強く刻まれている。
笹川は相手を一瞬で嗅ぎわけて、どういう言葉を投げかければ、相手が持っている大事な宝物を引き出せるかを察知する類稀なる特別な能力を持っていると確信した瞬間であった。
笹川には、決まったシナリオも通り一辺倒の質問も出てこない。
ごく自然に他愛もない雑談から、純粋にその相手が今までどのような道を歩んできたかに強烈な好奇心を持って、相手との人間関係を作っていく。
この衝撃な出来事を目の当たりにして以来、どうしても「インタビュアー、笹川」という過去誰も取り組んだ例がないプロジェクトを思い描く日々が続くのであった。
それから数ヶ月後、笹川が執筆した『笹川流』の関連イベントを私が個人的に主催した時、献身的に協力してくれたのが河津一郎(インサイドアウト株式会社)だった。
ここから今回の『人類皆兄弟姉妹.com』の脚本作りが始まったのであった。
いよいよ、桜が乱れ咲く令和2年に対談動画「人類皆兄弟姉妹.com」が始動する。
令和元年10月7日
人類皆兄弟姉妹.com
主宰 西田幸司
【花の慶次】
隆慶一郎作、歴史小説「一夢庵風流記」を原作に、原哲夫によって描かれた歴史マンガ。この時代きっての傾奇者、前田慶次が波乱万丈の戦国の世を駆け抜ける。主人公をはじめとした個性的なキャラクターが多いこの作品には、人間味溢れ、味のある名言が数多く存在する。