個人的な夢は、古本屋の店主になりたい。
古くなった紙がかもしだす、あの匂いが
たまらなく好きである。
そしてずらっと並ぶ古本の姿は、ある意味
独特の雰囲気を生み出しているように見える。
私の本の並べ方は、ジャンル、名前に関係なく
無造作に置きたいものだ。
無関係な本同士が、選ぶ人間の自由度と偶然性
を引き起こしたい。
一般的な本屋であればあり得ないことだが、
きっと普段なら読まないような本を手に取って
みようという気持ちが生まれてくると思う。
アマゾンが、閲覧履歴から好みを予測して勧め
てくれる本、自分の目的に沿って最適な本を
選ぶのもよいが、理由もなく選んだ本が、後々
のその人の生きる道を大きく変えることがあ
る。均一社会が益々進む日常を壊す場所は、
今後意外にも大切になるのではないだろうか?