情報や対象物よりも
それを見た、聞いた人間が
知覚感性をもってどう捉え、
何を考えるかが大事であることは、
ある一定理解したと思う。
次に、セレンディピティ（Serendipity）の
「偶然の産物」
「幸運な偶然を手に入れる力」
という人間の才能についても
触れておきたい。
自分が意図していない行動、出会いから、
新たなアイデアや解決策が生まれることは、
私は四六時中起きている。
全く予想外の出来事から、
大きなチャンスにつながることも少なくない。
イメージしにくいと思うので実例を出そう。
「3Mのポストイット」は、強力な接着剤の
開発をしていたが、粘着性の弱い製品が
出来上がってしまった。
当初この製品は失敗とされていましたが、
あるとき研究員が楽譜から落ちるしおりを
見てアイデアを思いつく。
「この接着剤の弱さを活かして、
本のしおりが作れないか」とひらめき、
ポストイットが商品化された。
Twitterも、もともとは社員が遊びとして
作ったショートメッセージの交換ツール。
やがて社内で人気となり、
幹部が状況を調べたところ、
このツールに中毒性があることが分かる。
そこに改良を重ねて、サービスとして
リリースされたのが現在のTwitter。
