タクシーの乗れば、
おおよそＡＭラジオが
流れていることが多い。
ただ、近年FMラジオを
たまに流しているタクシーに
遭遇することがある。
人間の思い込み？が強いのか、
FMから流れてくる音色が
コンサートホールにいる錯覚に
陥った感覚を私は覚える。
そこで調べてみると、
どうも本質的に大きな違いが、
三つあるようだ。
1つは、音波をサーフィンのように
電波の上に乗せて放送する方法が違うこと。
AMは音波を「搬送波の振幅の変化」で表現し、FMは「搬送波の周波数の変化」で表現している。
だから、雑音電波はおもに電波の振幅に影響し
AMの電波は雑音の影響をもろに受ける。
二つ目は、
FMが、AMよりもチャンネルの幅が
広い設定にあること。
だから、FMはAMよりも原音を
忠実に再現できる。
三つ目は、
FMがステレオ放送、
AMはモノラル放送であること。
FMのほうが臨場感を伝えられるのは
このためだろう。
以前にもこのブログでも書いたと思うが、
普段は全く意識していない我々人間だが、
2つの耳に到達するまでには、様々な環境の
影響を受けて「音」がやってくる。
そんなことをふと考えてしまうと、
男と女の出会いにも似ているような
気もしてくる。
だって同じ人間であったとしても
「受信器」の違いで相手の魅力も、
聞き分けることにも、大きな違いが生じて
その先の男女の行く末が、
当然変わってくることは言うまでもないだろう。
