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セレンディプティと教養

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「セレンディプティ」という言葉を耳にしたこ

とがあるだろうか?

私が好きな言葉の一つでもある。

 

イギリスの小説家ホレス・ウォルポールが、ペ

ルシャ童話「セレンディップの3人の王子た

ち」を読んで、感銘を受けたことがきっかけで

考案した造語だと言われている。

 

この物語は、3人の王子が旅に出て、優れた能

力や幸運を引き寄せる力を発揮し、人生が好転

していく。

書かれた時期は、5世紀ごろだとされている

が、ウォルポール氏は1754年に「serendipity

という造語を生み出し、現在使われている意味

の言葉として広まった。

 

言葉の意味は、「予想外の幸運が偶然手に入

る」ことであり、予想していなかったものが発

見できたり、ひらめきによって新たなアイディ

アが浮かんだりするなどして起こることで、

「思いもしなかった偶然が、もたらす幸運およ

びその才能」を指す。

単に幸運や発見が起こるのではなく、発見にい

たるまでの観察や知識などが、セレンディピテ

ィを形作られると言われている。

 

そういう意味においては、「教養」にも通づる

ものがあるように思えて仕方がない。

興味関心を深く探究している途中で、自分の興

味もないことが目の前に現れる光景はよくある

ことだ。

 

実は、ここに運命の分かれ道がある。

便利や効率が求められる現代社会では特にだ

が、「役に立たないこと」、「自分の専門以外

の領域」を手にできる稀有な機会であること

に、貴方は気づいているだろうか?

 

「セレンディプティ」は、貴方の寄り道できる

勇気で多くのことを貴方に多くのことをもたら

してくれることだろう。