人類みな兄弟姉妹.com

「日本」が好きになれる人が増えれば嬉しい・・・

遊び方を忘れた日本人

f:id:jmk2020:20221127003319j:image

 

「人間は遊ぶ存在である」。

 

これは、オランダ歴史家、ヨハン・ホイジンガ

の有名な言葉。

ホモ・サピエンスならぬ、『ホモ・ルーデン

ス』という隠れた名著があるのは意外と知られ

ていない。

 

「人間のもろもろのはたらき、生活行為の本

質、人間存在の根源的な様態は何か?」との問

いに、文化人類学歴史学を綻合する雄大な構

想から論証し、遊びの退廃の危機に立つ現代に

冷徹な診断を下す記念碑的名著。

 

私の本棚にも並んでいるが、手に取っては戻し

の繰り返しで、なかなかページが進まない。

 

このホイジンガを知るきっかけは、カジノ誘致

活動を行っている過程で、有識者を各方面から

招聘し研究会を開催したタイミングであった。

 

この遊びに関する研究者、東洋大学の教授が

わかりやすくお話してもらったことを今でもく

っきりと覚えている。

 

つまり、どんなもっともらしい事柄であっても

一番初めは、全て遊びから派生しているとい

う。

 

それはいいのだが、最近日本人が遊び方を忘れ

たのではないかと、心配になる。

 

「遊び」は普遍的で幾つになってもできるもの

もあれば、成熟するに従い上達するもの、果て

しなくゴールが見えないようなものなど、自ら

が安住の地を捨てて、新しいゾーンへ「移動」

をさせていくのもオトナならではないだろう

か?

 

オトナよ

オトナらしく遊ぶ