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「日本」が好きになれる人が増えれば嬉しい・・・

100号記念(3)

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創刊号が出たのは、一九九四年六月になった。

 

創刊号の巻頭で鈴木さんが語っているのは、

 

・二、三年前から経営者だけの同人雑誌を出したいという強い希望があった。

 

・今年の三月で八十一歳になるので、どうしても今のうちにやっておかないといけない。

 

・実業家とか経営者に対する国民の目をいつも感じる。例えば、スキャンダルなどが出ると、やっぱり経営者は利益だけを考えると云う。

 

・実業に従事している人も普通の国民と同じような感じ方正義感も倫理観も持っているし、美意識についても優れた感じ方を持っていることを知ってもらいたい。

 

・これからの日本人の質を上げるためには、

 経済に従事している人たちが文化に理解を持たないといけない。という思いだ。

 

 住吉さんは二十号までの編集長を務められ、以後少し楽をさせてくれと、僕に編集長を押し付けた。

 

 そのうちに鈴木治雄さんも亡くなられた。「ほほづゑ」は、二〇〇六年秋で、もう五十号になり同人も七十二人に増えた。続いている年月だけは、そのうちにモデルになった「白樺」を超えることになる。