影絵はいうまでもなく、
「紙」「技」「光」「色」の調和が
あってこそ生まれる世界観。
藤城清治の類まれなるカッティングの技術は、
日本だけでなく世界でも例にない独特なもの
であると称されるほど有名。
使用しているのはカミソリの刃。
鋭く優しいカッティングにより、影絵の世界に命が吹き込まれていくかのような生き生きとした光と影のアートが生まれていく。
この技法が昭和23年に雑誌で取り上げられて
以来、半世紀以上藤城氏はさらに工夫を重ね
ながら今日に至るまで素晴らしい数々の作品を
世に送り出している。
影絵の魅力は切った線の美しさに加えて、影絵
をうつしだす光の透き通るような美しさにあ
る。
実は、私も一冊立派な画集を持っている。
でも、やっぱり実物には遠く及ばない。
それは、やはりライティングの有無に
大きく差異が出てくる。
私の最も好きな場所は甲府の昇仙峡にある
専門美術館。
ここは入館すると、東京ディズニーランドへ
行ったような気分になる。
まったく異次元の穴にスポッと入る感覚。
是非一度お足をお運びくださいませ。